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果つることなき未来ヨリ X-RATED 感想

久しぶりの更新がコミケの原稿の話ではなく、まさかのエロゲレビュー
コミケの原稿終わる前にエロゲなんてやってるから原稿終わらネーんだよ!って怒られそうですが
エロゲは私の創作意欲(笑)を高めるのに必要なのでおゆるしおゆるし・・・


して、期待の大作として発売されたフロントウイングの『果つることなき未来ヨリ X-RATED』の感想ですが

期待通りであり期待はずれ

と言ったものです。
いえ、どちらかと言えば期待はずれという方に依っている感じデス。

特に、予約もせずに最近のエロゲ売上事情的に売り切れることなど無いと思い発売から二日後に買いに行きまさか何処にも売っていないというスタート

これは逆に期待感を更に高める出来事だったのですが、翌日には初回仕様が売っていたので無事購入
その日の内にプレイ開始したのですが

びっくりするほどの共通ルートの長さに思わずプレイを中断しようかと思いました、原稿すすめられんのでw
まさか一章が5~7時間ほどあるって誰も思わないっしょ・・・

ただ、その後の2~4章からは普通から多少多いという感じの量になり、なんで一章だけあんなに力を入れたのだろうとまた変な勘ぐりをしてしまいましたw

一周目はメインのユキカゼルートが固定となっていて、驚くべきことにまさかの選択肢が二個しかないゲーム設定
2周目はやっと個人的に気に入っていたアイラルートをプレイ、ユキカゼルートで語られなかった部分がでて、「あーそうなってたんだ」とわかりました

残り二人ほど居るのですが暫くはプレイするつもりは無いです。
アマカノやりたいし原稿ありますしね

なのでいまさらなのですが、この感想は全ルートを攻略しての感想ではないのです。

・やたら長い共通ルート
恐らく、一番言われているだろう事。その中で特に長いと思われるのが一章のアイラ編

龍族と犬族との確執、特別な力を持った族長、犬族を狙う帝国の陰謀、帝国を利用したアイラの元親友

これらをネタに一章を展開されていくのですが
私に言わせれば一章でやるような題材の量では絶対に無い事です。
一章といえばつかみの部分で、スタッフの体力も有り確かに力を入れるべき所ですがいきなり思い肉料理を出されても食べる側としてもやや疲れてしまう。
二つ位にテーマを絞り残りは個別ルートに持っていくほうが絶対に良かった
私なら、まず外せない『龍族と犬族の確執』これを解決するために『犬族を狙う陰謀』というテーマを利用する
という王道で行くと思います。書けるかと言われたら書けませんけど
そして『特別な力をもった族長』『帝国を利用したアイラの元親友』という二つを伏線としてキャラルートに持っていく、これがどこでもやる確実な方法だと思いました。
この、本来なら二つに分けるべき点をまさか一章で打ち込まれた結果、あの長大な一章になったのだと思います

次の二章からは担当のライターが違うのか、話の量は半分程度に収めてきたのですが、ここで一つ一章の爪痕が目立ちました
爪痕とは『一章での問答無用のキャラ殺害』です。
モブが死ぬなどファンタジーゲーではコーラでゲップ云々レベルに当たり前で、名前ありだけどモブを少し変えた仲良くなった名前ありキャラが死ぬこともわりと多く有ること
なのですが、一章ではまさかの重要と思われるキャラが三人+1ほど死にます。
おかげでその後のストーリーでも重要キャラが死にまくるのではないかと恐る恐るプレイすることになり、個人的にややストレスになりました。
なにも二章に限ったことではなく、これは最後まで常につきまとう事になり、二周目に入るまでずっと続きました
まぁ、話に緊張感をもたせるのならいいのでしょうが

二章から先は一章であんなにも死んだのがウソのように死ななくなる

と言うのが個人的にさらにモヤモヤとさせます。
ならなんで一章であんなに殺したんだよって強く思いました、本当なんで?

・ストーリーのつなぎが雑
複数ライターが居るためしょうがないのだが。
主人公の性格がよく変わるのはいい。
だが最終章でルート以外のメインヒロインやサブキャラが完全に姿を消すのは理解出来ない。
この手の作品はせっかく繋いだ絆を最後に持って来ることで最高のカタルシスが得られるのだが
その大事な部分を台無しにしている。
アイラルートにて判明するが、本陣に主人公が居なくとも敵の艦隊をしのぎきることは可能であり
ユキカゼルートでわかるアイラ達の遊撃も主人公が居なくてもしのぐことが可能
何のために居るのかわからない


・せっかくの設定が使われない、納得出来ない設定
主人公が海軍所属の飛行士であるという設定は、文明が遅れた異世界でいろいろな技術を発展させる
それは異世界ファンタジーでは良くある鉄板であり楽しみの部分であるのだが
これが個人的にはかなり勿体無く行かされ切れてないのではと思いました。

まず、主人公の荷物。
ゼロ戦、あまり詳しくないのだが52型あたり?(特攻機なのに桜花じゃねーんだなと)
軍刀(エースだと思われるので国から貰ったものなのだろう)
きていた服(恐らく電熱服)
二次大戦中の知識

まず、大きなアイテムであるゼロ戦、一時は世界最強とまで言われていた戦闘機
これは修理されて活躍するのかとおもったのだが、まさか飛ぶのがあのシーンだけとはがっかりもいいところ(残り二人いるので其処で使うかもしれないけど)
少なくともメインストーリーでは絶対に活躍させて欲しかった。

そしてこのゼロ戦から発想を得て空対空の砲を開発するのだが
なんでも連射機構が難しいらしく再現できないため、一発撃つたびに砲身ごと捨てる単発銃に
撃てて三発程度の30ミリ砲って・・・と思いました。
そしてなぜか開発されら噴式。ロケットエンジンって、どう考えても銃の連射機構より難しいんですがソレは・・・
ぎりぎり音速を超えない程度の馬力を持つロケットを作れる製鉄能力を持つのになぜ砲身毎すてる砲を採用するのだろうか

また、歩兵戦に革命を確実に起こすだろう最新の銃器の開発もかなりおろそかになっている感じがした。
少なくとも単発銃はある世界のだが、この世界はまだ刀剣での近接戦がメインであるのだが
軽機関銃を開発してしまえば少なくとも五倍程度の相手を一方的に蹴散らす事ができる程度の物ができのだが
なぜ最優先に開発しなかったのだろうか、主人公が陸でそれらと退治する場面がないからなのか?

軍刀
主人公の持つ刀みたいな武器
その実は軍刀とか言いながら妖刀と呼ばれてもおかしくない切れ味と剛性を揃えた名刀
普通、軍刀とは粗雑で乱造された刀もどきであるのだが、腐ったゾンビ相手ならまだしも硬い甲殻を持つ巨大なアリ(作中でも刃物じゃむりと言いながら途中からバッサバサ切り始める)
水中で巨大イカの足バッサバサきったり(主人公の腕力も異常)
これも研究されるのだが、少しだけ文明の進歩に役立つが、始めに言っていた個人携帯装備の強化には繋がっていない

電熱服
恐らく着ていてただろう電熱服
航空戦、特に高高度では一番の敵は寒さ。
それを防ぐ為の服なのだが、あまりこれが活かされているようなことはなかった。
そも、高高度での戦闘ではむき出しの騎手は寒さをどう耐えていたのか不思議である、気合か?

二次大戦中の知識
恐らく、科学力で言う点ではほとんどの分野では間違いなく地球の方が上回っているのだろう(最後にでる飛行戦艦は地球の技術ぬきさってる)
歩兵たちにも指導をしているのだが、飛行士なのに陸にも詳しい様子。
ならさっさと個人携帯装備の充実を進めてやれと、手榴弾、連射できる個人火器はどれほど有効か分かるやろ
まぁ飛行士はかなり頭が良くないとならないので頭がいいのはわかります
ただ、その航空での専門用語を作中に入れ過ぎかなって思いました、キャラクターが学び覚えていることでもプレイヤーにはいまいち伝わってこない。

ユキカゼという名前
ユキカゼという名前で個人的に有名だと思うのは『呉の雪風』と『戦闘妖精雪風』の二つなのですが
どうやら、ライターは戦闘妖精の方のユキカゼとして名前をつけたのだろう、空飛ぶしね、知能あるしね
とは言え、海軍と何度も口にしているのに、海軍で有名であるはずの雪風の話題が全くでないのはいかがなものか(そも海の話が殆ど無い)

雪風を元にした幸運なエピソードなどはぜひとも欲しかった


・アイラルートで明かされなかった多くの謎
親友であるキュリオの裏切り
これは種族独特の知識欲、それとセイガン(漢字忘れた)の嘘と力、自身の種族への謎
おそらくこれらが原因なんだろうが、それがしっかりと明かされることはなかった。
個人的推測になるが、犬族と猫族のどちらかが喰うと狐という邪悪な物になるというのだが
キュリオの発言からして恐らくその狐が犬族と猫族の始祖であるのは間違いないと思う。
種族の改造が行われていたことから、狐は種族としてはあるいみ不安定だったため二つに分けたのでは無いのだろうか。
マナを食い尽くすという危ない力があったしね。
その事実と、自分たちを利用しているセイガン、おそらく真実を隠されるのが種族として嫌いなのだろう。
しかしだが、それを頑なに語らないのはなぜか。
まぁ

ファンディスク出す気まんまんだよねこれ!隠す気無いでしょ!

そもそもだ、アイラルートラストでアイラが黒髪になった話がノータッチ
オマケHはストーリー終了後なはずなのに黒髪になって居なかった
ということはキュリオを倒したあとに黒くなったのではなく、そのあと更に何かが合って黒くなったのだろう
考えられるのはアイラが完全に本来の種族であった狐になったと考えるのが私的には自然な考えだ


・マジーの遺産
飛行船や電探などなんかいろんな技術を残しているマジーさんだが、その正体は全くの不明
だが作中大きな意味を持つ『マジーの太陽』は明らかに核兵器であるこれの扱いがものすごく雑
そのマジーの太陽の最強版はEMPだったり、この人なにもんだよと
超小型化された陽電子砲とか現代の技術をはるかに超えてる
もうちょっと技術面はファンタジーではなく現代技術に視点を置いて欲しかった。
ドラゴンゾンビとか探知できる超性能電探もすごかったなぁ・・・UAVでも飛ばしてたんかな?(COD脳)


最後に本題である

致命的にエロ不足

のことである

この果つることなき未来ヨリ X-RATEDはストーリーの量は普通のエロゲよりは格段に多いだろう
だがコレはラノベではなくエロゲであるのだ

であるからに、エロという様相はとても大事なものであるのは誰も文句は言わせるつもりはない
そうでもなければ1万超えもするただのギャルゲーは買うつもりなど無い
もし買うとしたらおれはアマガミ(4800円)を買うほうが満足する
少なくとも3000円以上はアダルトコンテンツとしての料金であるのだ。

なのだが、実際のエロシーンは
各ヒロイン 2シーン 
内訳 初セックスとオマケのエロ
それと雑多なエロが5個程度

ふっざけんなよ!エロゲ舐めてるんじゃねえぞ


と言わざる負えない(実際はこの三分のニ程度しか怒ってないよ?)

エロゲーにおけるセックスとは、ジャンルにより大きくその意味を変える
陵辱ゲーならば目的としてのセックス、バカゲーならギャグとシリアスの間を取り持ったり
シリアスならばアクセントやシナリオの大きな意味として
何よりエロゲーをエロゲーとして成り立たせるため

今作であるならばパートナーとの親愛や絆の形として大きな意味を持って来る大事なものだと個人的には思う
ユキカゼならば、いずれ帰ってしまう主人公との愛の形として子供を望み
アイラならば種族として、また主人公との家庭と絆の形として
俺はとても大事なものだと思っている。
それがお座なりになっていると俺は思った。

そして何より、俺が最も嫌いなことがメインストーリーで幾度と無く出されてた
何時も好きさえあらばユキカゼとセックスしていることをノロケ演出

本当に見るたびにいらっとしました
それはまるで質の悪いラノベを読まされているような感じを受けざる負えなかった
本来ならばそれを描写しなければならないのに、「やれやれ、またユキカゼと2時間もいちゃこらセックスしてしまった」とシーンもなくテキストで済ませるとか頭がおかしいのではないか?ユーザーなめてるのか?

少なくとも、そういうことがあるのだと書くのならば
初体験のあと、最低でも2シーンはいれてセックスに快感やつながりを感じる様になっているのをかならず入れるべきなのだ
大事な人のために勉強や挑戦をする彼女を見るのが良いのであって、それをカットするとは何事だ。
本当にスタッフには土下座でもして謝ってほしい位だ


俺はラノベを買ったつもりはない買ったのはエロゲーだっての


正直、全年齢版をアンロックでエロを解除する仕様(手数料で100円取られる)時点で嫌な予感がしていました。
明らかに全年齢のギャルゲーにしては高すぎる値段ですしね
さらに、解除パッチもやはり只の解除パッチであり、エロシーンのデータはしっかりとインストールされている点

この事からハッキリと分かることが幾つかアリます

・本当は早期にアニメ展開がしたいのだがエロゲーという体裁を崩し、売上が崩壊することを防ぎたかった。
アニメのグリザイアが人気が出て、恐らく円盤もよく売れたのだろう、関連グッズも好調だったしね。
それを再び狙うための全年年齢版の同時発売
だがエロゲー屋がエロゲーを作らないとなるとエロゲーを買っていた層が一気にソッポを向く
そうなれば一定数あった売上は下がり、アニメ展開も難しくなる
だからエロゲーとしての体裁を保ちながら販売したかったのだろう

・未成年への不必要な配慮
もし、このゲームを買う人が年齢認証できず全年齢部分しかプレイできないとすると
内部になるエロ部分は完全に手を付けることが出来ない、安くは無い金額を払っておいて全てをプレイ出来ないのだ
そのためにあまりボリュームがあるエロシーンを入れることが出来なかったという面もあるのかもしれない。

・段階的なエロゲーからの脱却
数多くのエロゲー屋がエロは儲からないと悟り抜けていく
その筆頭はタイプムーンとニトロプラスだろう。
そこに続くための足場として今作は作られてたのかもしれない。
だが、エロを捨てた為に失脚したものも少なくない。
もともとジブリールなど抜きに強かった作品を持つフロントウイングがエロを捨ててしまえばどうなるか自分たちが一番わかっていると思う。
とは言え、コンシューマ展開はグリザイアを見る限り決して逃せないビジネスチャンス
俺は失敗している気はする


まとめ
グリザイアを目指して作られたような作品ではあるが、全体的にグリザイアを上回ることはなかった。
恐らくこれが全て。
グリザイアは単純にシナリオだけでも面白かったという声はよく聞くが、今作は複数ライターのつなげに雑さが目立つ

面白いが残念部分が多く後味が悪くなってしまった

ここから間違いなくアニメ展開を視点に置いたファンディスクなどが待っているが
とりあえずソレによってこの作品の本当の評価が再び出せるはず
それまでこのソフトは売らずにとっておこうと思う、もともとゲームを売るってのが嫌いだから売る気は無いんだけどね



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プロフィール

AZEL

Author:AZEL
個人サークル「ありえ~る」にて同人誌などちょこちょこやってます
まだまだ鼻くそみたいなものしか作れていませんが
ぼちぼちがんばっていきますよ

趣味は人気のあるものに対してのネガキャン('A`)フヒヒ

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