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ヒョウモントカゲモドキの生き餌 フタホシコオロギ編

前回に続き、またヒョウモントカゲモドキ、レオパードゲッコー、略してレオパのお話
前回も話したがもう少し生き餌の話がしたくて更新しようと思いました。
可愛らしい外見だがヤモリだけあってメインの食事は昆虫
これに躓く人は非常に多いと思う。
実際職場でもレオパの画像を見て可愛いというモノの餌昆虫の話は基本的にNGになる。

まぁ、仕方がないことで、むしろ昆虫がダメなのに爬虫類を飼おうっていのが間違いなので素直に諦めるしか無い。
確かにレオパゲルやグラブパイなど人工飼料が沢山でており、虫がだめな人でも簡単に飼育が出来るというのがレオパ人気の片翼を担っているのも事実だろうが
もし突然、飼育しているレオパがレオパゲルやグラブパイに見向きをしなくなったら、そうなった場合これまで虫が無理だった人が生き餌に切り替えられるのだろうか
出来なければレオパは死ぬまで食べない事もザラにあり、しかも爬虫類を見れる獣医も多くはなく治療費も高く付いてしまう。
そういったことも有り、レオパを飼育するのならば初めから生き餌はハードルが高いかもしれないが慣れておかなければいざという時に対応することができないので、この壁を乗り越えてから飼育するようにしたほうが絶対に良い。

てかね、初期投資の約2万をドブに投げ捨てることになるので、よーく考えてから飼育をしましょう。
二万円、高いでしょ?
私は大事な二万円だから絶対にムダにしないために出来る限りのことはしようと思っています。


とまぁ、前置きは良いとして。
現在、3種類の生き餌を飼育して与えている爬虫類初心者の私からの私から初心者目線からのアドバイスをしたいと思います。


まず生き餌を調べるとそれはもう幾らでも好きなだけ解説しているブログや動画がでてきます。
それらでも十分なのですが、ややそれらの説明を見ているとハードルの高さを感じてしまいます。
ある程度の飼育をしているとわかるのですが、本当に生き餌の飼育は簡単です。

いや、相手が生き物なので簡単なようで実は難しい面もあるし、実はレオパよりも管理が面倒だったりしますw

まず私が一番最初に扱ったのは小型の爬虫類、ヤモリ系などでもかなりポピュラーである生き餌

フタホシコオロギ君です。
名前の通り、コオロギ。今の時期でも良くエンマコオロギが鳴いていますよね
私がレオパを購入したショップでも飼育の際に給餌していた生き餌で、フタホシ君と双璧を成すイエコ君と良く比べられます。

彼は生き餌界の代表格であるだけあり、多くのメリットを持ち合わせています。

1,サイズが幅広く、レオパに与えるのならばサイズの面で考えるとかなり優れている。
良く比べられるヨーロッパイエコオロギと比較すると分かりやすく、彼らより1サイズ大きく育ってくれます。
その為、可食部が多くイエコよりも栄養価が高いとされています。

2,サイズが大きいため、大きくなる毎に動きが鈍重になりピンセットでの捕獲が非常に楽。
これが一番のメリットだと思われます、爬虫類を飼い始めれば必ずピンセットを使うことになるのですが、初心者ではこのピンセットの扱いが実は案外難しく、生き餌をつかむのが大変なのです。
なのでこの動きの速さと言うのは非常に重要なポイントで、大きく、遅いフタホシコオロギは非常に優れていると言っていいでしょう。

3,雑食なので餌はなんでも良い。
生き餌であるため、必ず何かを食べなければ死んでしまいます。生きてますからね
なので餌を与える必要があるのですが、これはもう拘らなければ本当になんでも良いのです。
ただ、フタホシコオロギは肉食の気質がやや強いのでキャットフードやドックフードなど肉食動物の餌を与えるのがいいです。
そしてたまに料理ででた野菜くずを与えればとりあえず問題はないとおもいます。

4,単価が安い
繁殖が楽で成長も早いためか、ペットショップでの入手も楽で価格も非常にやすい。

以上が簡単に思いつくメリットです。
しかしメリットがあるのならデメリットもあります、そりゃ生き物ですからこちらの便利なだけには出来ていないのです。

臭い!煩い!弱い!

この三重苦が彼らフタホシ君が慣れてきた人から避けられる理由です。

まずは臭い
これがなかなか強烈で、強いアンモニア臭いとタンパク質系の何とも言えない臭いが混ざり合い非常に臭いです。
フタホシ君はイエコ君に比べてサイズが大きいというメリットが有る反面、サイズが大きいため排泄物の量が非常に多く
人間でも同じなのですが肉食傾向が強いため、糞尿の臭いもきつくなります。
そう、タンパク質が多いとオナラやうんこが臭くなるのは人間も昆虫も動物も全て同じなのです。

次に煩い
コオロギなのだからしょうが無いのだが大人なればオスのコオロギはよく鳴きます。
これはメスと交尾するためだし、子孫を残すためなのだが、コオロギではない私達にはただ煩いだけです。
しかもこのフタホシ君の鳴き声は風物詩として愛されるコオロギ、エンマコオロギ先生の鳴き声に比べて音が低く重低音。
本当にエンマコオロギ先生はキレイな声で鳴いてくれているんだなって感心してしまった。

エンマコオロギは神


最後に弱い
フタホシ君、こいつらはもうびっくりするほど脆弱で私も購入した当初は非常に苦戦しました。

一つ、自分の臭いで死ぬ
二つ、水分が多いと死ぬ
三つ、水がなくなると死ぬ
四つ、狭いと喧嘩して死ぬ
五つ、共食いで死ぬ
六つ、脱皮を失敗して死ぬ
七つ、ケージが汚れると死ぬ
八つ、寒いと死ぬ
九つ、なんかしらんけど死ぬ

たまげたなぁ・・・

メリットに比べてデメリット多くね?
という感じもし無くはなく、別の生き餌に移行する人は結構多いと思います。

しかし、これらのデメリットも飼育方法である程度、本当にちょっとだけ改善することができます。
まずこの死ぬ原因を詳しく説明します。


まず自分の臭いで死ぬ
これは自らの排泄物に含まれるアンモニアがケージ内に籠もることで中毒になり死んでしまうのです。
ですがある程度の換気や過密飼育をしなければ簡単に避けることが出来ます。
また、私はアンモニア対策として水質改善にも使われる活性炭をケージにぶち巻いていますがそこそこの効力を発揮し
アンモニアの低減、そしてアンモニアの低減により臭いの改善になっています。

水分が多いと死ぬ水がなくなると死ぬ
この二つは簡単な水飲み場を作るだけで改善します。給水装置を作るか、濡らしたキッチンペーパーを用意してあげるだけです
ただし糞尿で汚すので簡単なので小さいタッパーを改造した給水装置を作るといいです。作り方はググって^^

狭いと喧嘩して死ぬ
これも過密飼育を避け、隠れ家を多く用意することで対策できます。
よくブログなどで千匹など飼育している上級者もいますが、我々初心者は最大50匹も飼育できれば問題ありませ。
コオロギ安いし、減ったら買い足そう

共食いで死ぬ
彼らは凄いことに自分にどの栄養が足りないのかがわかるようで、主に共食いをするのは上記の過密飼育での喧嘩を除くとタンパク質不足が原因です。
これはキャットフードやドックフードを与えることでかなり改善することが出来ます。
また、タンパク質の多い餌は成長を早め、良質な餌へと彼らを成長させます。
しかし臭いがきつくなるのでほどほどに
脱皮を失敗して死ぬ
これの原因は恐らく水分不足。
彼らは脱皮をしなければならないと自覚することは出来ても自分の意思で脱皮するタイミングを選べないようで、水分不足でも脱皮を試み、そして上手くできずに死んでしまいます。
なので水分不足は本当に弱いので注意してあげましょう。

ケージが汚れると死ぬ
アンモニア中毒の原因にもなりますし、カビなどで病気になったりします。
なので定期的な飼育ケースの掃除をすることと、過密飼育をしなければ掃除の頻度も下げられます

寒いと死ぬ
基本的に彼らは暖かい地域が生息地で、涼しい時期はタマゴで過ごすので寒さに弱いです。
住んでる地域にもよりますが、これだけですぐに死ぬことはあまりないので温めてやるなり死ぬ前に食わせてしまいましょう。

なんかしらんけど死ぬ
それでも死ぬ個体は絶対にでてしまいます、これは上級者でも同じで一匹も殺さないのは不可能です。
なのである程度は割り切ってしまいましょう。

と、こんな感じで、総括すると

過密飼育厳禁 水と餌を切らすな 適度に掃除

気をつけるのはたったこれだけ、実にシンプルで分かりやすいですよね。
これだけを守れば我々初心者飼育者が必要とする量のフタホシコオロギは簡単に飼育出来ます。
残るのはメリットだけで、やはりなんだかんだで飼育はらくなのです。


最後に飼育してる私の感想を書いて終わります。

実はフタホシ君、飼育していて結構楽しいんです。
餌への食いつきも良く、与えた餌をもりもりと食い尽くしていくのは見ていて楽しいです。
そして彼らを大きく、栄養価を高め死んでしまう事を減らすという二つの大きな目標をもって飼育していると本当に楽しい。
色々なサイトを見て、オリジナルの餌を配合し、狭いケージでどうやってスペースを作るか
これらを考えるのがまるでリアルタイムシミュレーションゲームのような感覚になり楽しいです。
彼らも生き物なので決してムダにしないようにこれからも飼育していくつもりです。

ちなみに私はキャットフードを粉砕し、カルシュウム剤を添加したものに落ち着きました。
それに昆虫ゼリーで水分を供給し、クズ野菜をたまに入れるようにしてます(クズ野菜は定期的に回収しないとくさるので注意)
昆虫ゼリーもできればちゃんとしたのにするといいよ、カラフルな安いやつだと水分補給以外できないので(むしろ甘すぎて病気にする可能性すら有る)
また、根菜はあまり好みではなく、葉野菜が一番食いつきが良い気がしますね。

追記、大事なことを忘れていました。
コオロギだけではすべての栄養を賄うのは難しいです。
ビタミンやカルシウムと言った物が不足しやすく、これらはクル病という怖い病きの原因になるので
ビタミンやカルシウムの粉末を生き餌にまぶして与えましょう

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プロフィール

AZEL

Author:AZEL
個人サークル「ありえ~る」にて同人誌などちょこちょこやってます
まだまだ鼻くそみたいなものしか作れていませんが
ぼちぼちがんばっていきますよ

趣味は人気のあるものに対してのネガキャン('A`)フヒヒ

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